高級台湾烏龍茶にこだわった聞香堂(もんかどう)の面々が体験した台湾の魅力を
お伝えするブログ。
台湾ブログ担当のユタカです。
このブログもとうとう10回目を迎えました!
皆さんいつも読んでくださってありがとうございます(≧▽≦)
ブログから少しでも多く台湾の魅力を知ってもらえればうれしいです♪
前回は鶏肉飯(チーローファン)や火雞肉飯(ホァジーローファン)で有名な嘉義
(ジャーイー)から阿里山森林鉄路(鉄道)で奮起湖(フェンチーフ-)まで行き、
バスで阿里山国家風景区へ向かったお話でした。
せっかく阿里山に来たことですし、このところちょっとお茶屋さんらしいことを
書いていなかったので、少し皆さんの参考になるお話をひとつ。
ここ阿里山は烏龍茶とコーヒーそして紅茶が有名です。
共通するのは「渋すぎず、しっかりとした深み」があるのが阿里山の飲料の特色。
そもそもなんでそういう味わいになるんでしょうか?
もちろん農家の方のたゆまぬ努力もあるのですが、どうしても他では真似ができ
ない理由が、阿里山独特の「気候」なのです!
熱帯とは言え1500mを超える山の上なので朝はグッと寒いのですが、ほぼ毎日
一番気温が上がる正午ぐらいを境に「霧(キリ)」が山の上からふもとに向かって
垂れ込めていきます。
この霧のおかげで過度の日照が抑えられるためカテキンなどポリフェノール類の
渋み成分の生成が抑えられ、日照が短い寒暖の差がある過酷な環境のおかげで、
葉や実に旨味をため込み、深い味わいが作られるのです。
コーヒーで有名なブルーマウンテンと同じような気候条件がそろっているので、
世界でも指折りの味わいが作り出せると言えばわかりやすいでしょうか。
そして、五大奇観(日の出・夕霞・雲海・鉄道・神木)の夕霞と雲海が、ここで
毎日見られるのもこの霧のおかげなのです♪
そして今から五大奇観の「日の出」を見に祝山の山頂にむかいます!
さて、時刻は朝4時。
当然ものすごい眠いです。(=_=)
まだ周りは暗く空気は冷え冷えとしています。
標高が高いからか虫の声もほとんどしません。
今朝はまず祝山(ジューシャン)線で、台湾で一番高いところにある祝山駅
(海抜2451m)へ行きます。
ただでさえ寒いのにここから250m上の山頂はさらに寒いんだろうなぁ…
とはいえ急がないと日の出に間に合いません!
阿里山国家風景区の真ん中にある祝山線の阿里山駅は、前日と朝3時台ごろから
切符が売り始められます。
台湾で最も早い始発を誇り「ご来光列車」とも呼ばれています。
(季節によって発売時間や発車時刻が異なりますのでご注意ください)
お土産屋さんから「毎日すごく並ぶから早くいかなきゃダメだよ!」と聞いていた
ので防寒にタオルを首に巻いて昨日の雨がっぱを中に着込んで駅までダッシュ!
夏の服しか持ってきていなかったので組合わせがすごく変なかっこですが(笑)
駅についてみるとすでに大行列!!!
乗れるのかなーと心配していましたが、行列の向こうの列車が行ってしばらく
するとちゃんと次の列車が来ました!
嘉義(ジャーイー)から登るときよりも、この列車が更に小さくて狭い理由が、
奮起湖までよりも過酷な山肌を縫っているからだということは、明るくなって
下る列車に乗る時まで知る由もありませんでした。
実はこの祝山線こそが、初めて台湾が線路から車両まで作り上げた第一号であり、
最も高高度で過酷な環境で走る観光路線として、今も最高の集客を維持している
列車なのだそうです!
この列車に乗り込んだのがちょうど朝5時半ごろ。
ちなみに阿里山の桜は日本より濃いピンクで3月初めごろから咲くそうです。
小さなアトラクションのような電車に揺られる事30分弱。
6時過ぎに祝山(ジューシャン)駅に到着!
急な階段を上って駅を出ると、すでに大勢の人が太陽の方を向いています。
天気はあまり良くないですが、本当に少しづつ明るくなってきます。
実際は30分ぐらいかかっていますが短くまとめてみましたのでご覧ください。
(長さ90秒ほど。音はありません)
ゆっくりとゆっくりと登ってくるご来光の雰囲気がお楽しみいただけたでしょうか。
祝山駅から出て右に行くと「小笠原展望台」というところに行けるという事で、
帰りの列車出発まであまり時間がありませんが急いで向かいます!
かなりアップダウンの激しい道を眠い身体をひきずりながら小走りで行きます。
それでもトータル10分くらいだったかな?
結構疲れます。(;^_^A
到着するとウッドデッキの展望台からは、壮大な雲海が眼下に拡がります!
こんな景色を見ちゃうとさっきまでの疲れもなんのその!
台湾最高峰の玉山(ユィシャン。旧称:新高山 = ニイタカヤマ)3,952mをはじめ、
台湾の頂きを見ることが出来ます。
街の明かりからも遠く離れて360度のパノラマなので、星空観賞をするのに
最適な場所としても台湾有数のスポットだそうです。
せっかくなので山頂で瞑想(迷走?)写真を撮ってもらいました!
さて、実はノンビリしているわけにはいかないのです!
帰りの列車までの時間があまりなく、これを逃すと45分~1時間歩いて
阿里山の宿まで帰らなければなりません。
この後の予定も押しているのでダッシュで祝山駅まで戻ります!
間に合った!
下り列車では登ってくるときには暗くて見えなかった景色にまたもや大興奮w
気を付けないとカメラが枝などに持っていかれるぐらいの距離です。
これだから小さい車体じゃないとダメだったんだ!と妙に納得しました。
次回は阿里山の茶園を訪問します。
お楽しみに!