高級台湾烏龍茶専門店の聞香堂(もんかどう)のブログへようこそ!
ブログ担当のユタカです。
このブログは、聞香堂の店長とスタッフが現地でこだわりの仕入れをしつつ、
僕たちが味わったリアルな台湾を皆様にお伝えする仕入れ旅行記です。
※このブログを執筆している2月7日時点で花蓮県で震度7の地震があり、
ホテルやビルの倒壊があるほどだと伝わってきています。
強烈な寒波に襲われている中での避難生活だろうと思います。
一人でも多くの方が無事で乗り越えられますように祈っています。
さて、前回は台湾の食の最先端、台中の台所「梧棲漁港(うーちーぎょこう)」の
様子をお伝えしました。
今回はお茶の名産地「阿里山(アーリーシャン)」のふもとの町「嘉義(ジャーイー)」
へ向かいます。
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嘉義の位置関係 (元画像©Wikipedia)
嘉義縣の真ん中にある嘉義市の真上を赤道の北回帰線が通っていて、北回帰線から
南は亜熱帯から熱帯に変わります!
南投も山の中腹までヤシの木が生えてたりして、南国なんだなぁと思いましたが
嘉義は湿度も気温ももっと南国感が強くなってきます。
年平均だと東京15.9度、嘉義22.8度と、約7度も気温が高いそうです!
しかも7月の降雨量は東京の約2倍!!
そういえば台湾の雨はスコールみたいで、降るときにまとめて降るイメージだから
思い出してもほとんどみんな傘を持ってなかったなぁ。
そんな嘉義は「阿里山」へ行く阿里山森林鉄路(阿里山登山鉄道)の始発駅なので
翌日朝から「阿里山」へ入るために、嘉義に前泊しに行きます。
そうそう。日本で「阿里山」は山の名前だと思われていますが実は違うんです。
台湾初心者の僕も、行く前までは山の名前だとばっかり思っていましたが、
二つの意味で使われているようです。
一つは嘉義県の阿里山郷という嘉義県最大の行政区を指したりします。
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ミドリの範囲が阿里山郷(元画像©Wikipedia)
もう一つは嘉義県の15の山々を総称して「阿里山国家風景区」と呼ばれている、
国定公園のことであり、5大奇観(日の出・夕霞・雲海・鉄道・神木)が有名
です。※続編ではこの5大奇観の様子もお伝えします
台湾では鉄道よりバスが発達していて、台中は特に中規模のバスターミナルが
街中にいくつもあるんです。
いくつかターミナルを覗いてみましたが、今回はここから出発することに。
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手前のバスが嘉義行き
この日も非常に暑く、外ではあっという間に焦げちゃいそうなお天気のなか、
長距離バスの待合スペースでは冷房のほかに、大きな扇風機が心地よい涼を
運んでくれていました。
バスの車内はすごく充実していてトイレはもちろん、各席にビデオモニターが
あり、後から知ったことだけどどうやら冷蔵庫にあるお水のペットボトルは
飲み放題だったようです!
さて、長距離バスに揺られる事2時間ほど。
あと10分ぐらいで嘉義駅のロータリーにつくというころから、どんよりと
雲行きが怪しくなってきました。
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見えにくいけど叩きつける凄い雨
嘉義駅に着くと外は土砂降りの雨に!
あまりにも強い雨で駅舎から出られず、のんびりと雨が上がるのを待ちます。
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天井の高い駅舎ホールで1枚。
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在来線は自動改札です
阿里山森林鉄路の改札は別で改札員さんがいます。
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微妙に日本語表記があります
森林鉄路の窓口に行くとすでに全席売り切れていたので、計画通り阿里山に登る
ためには、翌朝窓口でキャンセル待ちするか、立ち乗り当日券!というものを
買うことになるそう。
すると森林鉄路のダフ屋のようなお婆さんが代わるがわる声をかけてきます。
片言の日本語で
「アリサン、キシャノル?」
「キップアル?」
「キップアルヨ!」
「コッチコッチ!」
もちろん怖いんで付いていきませんでした(笑)
もう少しで雨もやむかなーってことで駅の反対側の軽食所で雨宿り。
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近くの軽食所で1杯10元(約40円)
雨も止んできたので宿へ荷物を置いて嘉義の街を散策しに。
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雨上がりの嘉義の町並み
買わなかったけどオシャレでちょっと気になる屋台がありました。
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ヒゲに見えるのは泡立て器?
蛋蛋(ダンダン=丸い形状)は卵をたっぷり使った大判焼きのようなもの。
玉子型の大判焼きに中身が抹茶とか色々入ってるらしいです。
さて、嘉義の名物といえばニワトリで作る「鶏肉飯(チーローファン)」と
七面鳥(ターキー)の「火雞肉飯(ホァジーローファン)」です。
嘉義に来たからにはコレを食べないわけには行きません!
地元の人に聞くと、何十年も前から元祖とか本家とか言ってるお店があるけど
駅からは少し歩く代わりにもっと美味しいお店があるとの事!
それが「阿楼師火雞肉飯」というお店。
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イイ感じのローカル感♪
真ん中にある、大きな七面鳥のインパクトが凄い!!
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火雞脚湯とか大腸湯も試せば良かった。
奥のメニューは店頭メニューにないものが並びます。
特にここ。。。
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下水湯!?
最初はビックリしましたが、調べてみたら台湾語で下水(シャーシュイ)は内臓の
事なので、モツのスープのことでした!
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下水湯は刻みショウガのアクセントが良い♪
気になる匂いも特になく、あっさりとしたお味で疲れた胃に優しい仕上がり♪
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火雞肉飯(ホァジーローファン)
待ちに待った火雞肉飯のお味は?というと、サッパリとした七面鳥のお肉に
濃いめのタレがかかっており、大を頼んだのに、美味しくて当然のごとく
お代わりしてしまうほどw
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魯肉飯(ルーローファン)
魯肉飯は豚のバラ肉を煮込み、細かくしてご飯に乗せて出てくるいわゆる豚飯丼。
地元の人たちも無心でかき込む、台湾で恐らく一番メジャーなローカルフード。
お目当ての物を食べて人心地ついたので、次は有名な嘉義文化路夜市へ♪
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左上の青い丸が嘉義駅
嘉義駅から中山道を文化路の交差点(噴水が真ん中にある円環路)まで歩いて、
噴水圓環から右に折れた通りが「文化路夜市」になります。
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左手に見える道が文化路。
円環路の真ん中、映画「KANO」の投手の銅像が立つ噴水が目印。
さて、夜市といえばやっぱり滷味(ルーウェイ)屋さん。
日本で言うおでんみたいなもの。
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滷味やさんの店頭棚
気になってたのはやっぱりアヒルの首。
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何回見ても引いちゃうけど辛くて美味いw
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フルーツ山盛りのかき氷屋さん
台湾はどこに行ってもフルーツが美味しいんです。
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特に枝付きで買うライチは段違いに美味い!
〆はオーソドックスな台湾スイーツの「豆花(ドウホァ)」です。
少し柔らかいお豆腐みたいなフワツル感。
ほんのり甘い牛乳に浮かぶ、素朴な素材の味が楽しめます♪
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小豆とピーナッツのトッピング。
台湾の南方はピーナッツが美味しくて有名ですのでぜひ試してみて下さいね♪
まだちょっと早い時間でしたが、翌早朝は阿里山森林鉄路の切符売り場に並んで
キャンセル待ち予定なので、この日は大人しく宿に戻りました。
次回は鉄道好きな方にはたまらない阿里山森林鉄路で阿里山へ向かいます!